チャコットからの贈物

新しいシューズが発売され、
カタログと一緒に「Move」という情報誌が送られてきました。

「未来のダンサー達へのメッセージ」
その道の巨匠達のダンスに対する想いが載せられていて 心に響く言葉が
たくさんあったので紹介したいと思います。
全員は載せられないので 抜粋します。

<新国立劇場前舞踊芸術監督・牧 阿佐美氏>
 どんなに高くジャンプしてもたくさん回っても、
 それだけでは人の心を動かすことは出来ません。
 その代わりたった1回転でも人を感動させるピルエットがあります。
 それを忘れて競争のようにテクニックに走る若い人が多いのは残念です。
 バレリーナの肉体はアスリートに似ていますが そこに求められるのは
 勝ち負けではなく 人に感動を与えることだからです。
 バレリーナの肉体は例えるなら楽器。良い楽器となる心と身体を育て、
 美しい音色を奏でるテクニックを磨きます。
  とりわけ感性というものは意識がものをいいます。
 普段から美術館や劇場へ足を運ぶことは
 勿論、社会情勢や日常の会話などからも思考を深め、芸術家としての
 ふくよかな感性を育てることを忘れないで下さい。・・・・・・・中略

 動きは心と一緒に育ちます。タンジェ一つをとっても、どんな風に足を出そうか、
 その意識の蓄積が動きになっていくものです。
 また人を感動させるためには自分が大人でなくてはなりません。
 バレエは即席ではなく 蓄積のたまものです。

<小松原庸子スペイン舞踊団主宰 スペイン舞踊家・小松原 庸子氏>
 残念なことに芸術で食べていくのはたやすいことではありません。
 そして常に勉強し、感性や身体を磨きつづけねばなりません。
 けれど経済社会の圧力を一番最初に受け、節約されてしまうのも芸術。
 不況下にある今の日本はまさにそうした状況にあります。
 しかしどんなに大変でも、舞台の幕が下りお客様の笑顔や拍手に包まれると、
 なんとも言えない幸せな気持ちに包まれ、そして「次はさらにいい舞台を創らねば」と
 いう気持ちが湧き上がってくるのです。
 私は年齢を重ねるとほどに、その想いが強くなっています。

 芸術家というのは、それを観た人の心を動かし 豊かな気分に導く、
 そのために存在するのではないかと思うのです。

 私の師、エンリケ先生は片足を引きずっていたにもかかわらず 
 ひとたび舞台に出ると体からにじみ出る強い‘想い’で観客を虜にした人です。
 踊りには専門的なテクニックも必要ですが 内側からあふれ出るものが
 なければ芸術の域には達しません。
 そのためには芸術全般は勿論、社会問題や世相にも
 目を向けビビットな感受性を養ってほしい。
 ただ綺麗に踊るのではなく、人の内側に突き刺さるようなものを表現して欲しい。
 人の心を動かす、それが芸術を志す者の使命であることを 
 どうぞ忘れないでくださいね。

034.gif~~バレエや芸術を目指す以外の方も 読んで勉強になる~~
      ↓
<ARTE Y SOLERA主宰 フラメンコダンサー・鍵田 真由美氏>
 踊りは人に見せる為だけにあるのではないように思います。
 嬉しい時、心が高まった時、踊りだしたくなるような気持ちは 誰の心のなかにも
 あるのではないでしょうか。
 古くから雨乞いや祈り、感謝を捧げるときにも 踊りは人々の傍にありました。
 踊りは心を解放し、自然と繋がる手段でもあったわけです。
 皆さんもまずは何も考えずに身体を動かしてみませんか?
 恥ずかしがらずに、高まる気分のままに

 地球上には、命を繋ぐだけで精一杯の人々が事実 たくさんいます。
 そうした生活の中ではダンスを習い、それを職業にするなど
 到底考えられないだろうと思うのです。
 あくまで想像でしかありませんが・・
 でも人間の感情があるところに 踊りはいつでもどこでも存在するのではないかと
 直感します。
 踊ることに理由はなく、どこか本能的なものだと感じるのです。
 あなたの身体の中にもきっとある‘踊りたい’という気持ち、それを見つけて楽しんでください。

<コンドルズ主宰 ダンサー、振付家・ 近藤 良平氏>
 最近ワークショップなどで‘怒涛の二人組練習’というのをやっています。
 どんどんパートナーを替えながら二人で一つの動きを創ります。
 そうすると身体の交流を通して人の気持ちも確実に開いていくのがわかります。
 ・・・・・・・中略・・・・
 今の子供たちは、肉体を駆使して交流したり遊んだりするより、
 ゲームやPC、携帯電話といった機器を通しての交流が盛んです。
 だから解ける感じを体験しづらい
 しかし‘ゲーム止めて遊ぼうぜ’なんて簡単に言うことは難しい。
 だからこそ大人の責任として、肉体を駆使した遊び遊びのチャンスを提供しなくちゃな、
 みたいな事を思います。
 ダンスはスポーツではない。その違いはスポーツは闘争で、ダンスは楽しむもの。
 ダンスは身体を動かす喜びに直結しています。
 もちろんコンクールなどもありますが、その根底にあるのは勝敗ではなく 
 きれいさ、気持ちのよさ、アカデミックさを育てるという目的がありますよね。
 心も身体も吸収力が高い子供のころにぜひ、身体を通して心を解放して欲しいですね

034.gif~親として。又、ダンス無関係でも人生の指針として読んでほしい~~
        ↓
<日本バレエ協会会長・ 薄井 憲二氏>
 今やバレエダンサーはコンテンポラリーダンスを踊ることができないと、
 プロとしてやっていくのは難しい時代です。
 それどころかコンテンポラリーをぶち壊す表現も出てきました。
 バレエの風土が変わったのです。でもこれだけは覚えていて下さい。
 ‘ぶち壊す’にはその土台になるものをよく学ぶ必要があることを。
 ・・・・・・・・・中略・・・・・・・

 現代社会はさまざまな情報に溢れています。
 ですから自分の判断基準というものがしっかりしていないと、
 マスコミがもたらす情報や結論にいともたやすく導かれてしまいます。
 流れに惑わされず、自分の確たる考えを持つことは、
 豊かな心を育む上でとても大切なことです。
 今はお母さんたちも忙しく、家庭にいないのが当たり前になりました。
 だからこそ子供の心により深く向き合い導くことが出来るよう、
 会話や接し方を考えて欲しいものです。
 自分でよく考える人は、他にはない自分を創り上げることが出来ます。
 それが輝く時、人の心を動かす芸術になるのですから。
 
061.gif061.gif

先日、チャコットに行き 「感動しました。勉強になりました」と話したところ 
店長さんが「私も熟読しました」と。多くの方々が読んで肝に銘じて。
これからの参考になれば良いですね。

目指すのは、芸術なのか? ショーやパフォーマンスなのか?
イントラとしてニーズがあるのは、エクササイズなのか?
それともずっと考えていた「精神面からのダンス」なのか?

自分の中で葛藤し続けているのだけど・・・

根本は一つ、ダンスが大好きで最後まで踊り続けること。
皆の笑顔が見たくて、ダンスの楽しさを伝えたくてイントラをやっていること。
深く難しく考えることなく、心のままに~~~~。
きっと自然に「その道」が見えてくるでしょう。

056.gifもうひとつ。名文句! 
娘が昨年9月からダンスを習い始めて、すぐに出た言葉・・・・

「ダンスが踊れない人って 人生を損してると思う」

 072.gif そう思ってくれる生徒が増えること。
  ダンス人口を増やすことが 一生の課題かもしれません。
  見せるも良いけど、楽しむ為だけのダンスも。底辺の拡大も大事です。
 
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by nao-fiesta | 2010-09-17 16:48 | Dance | Trackback | Comments(0)

ラテンのノリで人生を颯爽と 生きるNAOのブログです♪


by Nao Bailador
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